Bruce Springsteen

1973-present

ロマンティックな逃走

1975

スプリングスティーンをローカルなバーバンドのヒーローからロック界の偉大なロマンティックな語り部へと変貌させた、ウォール・オブ・サウンドの突破口。フィル・スペクターのプロダクション哲学がストリート・レベルのストーリーテリングと衝突し、逃走と可能性のオペラ的ビジョンを創造した。

ブルーカラーのリアリズム

1978-1980

ロマンティックな逃避主義が、労働者階級のアメリカの容赦ない肖像画へと道を譲る。サウンドは削ぎ落とされ、登場人物は年を重ね、夢は狭まる。スプリングスティーンは、ポップソングにきれいに収まらない人生を送る人々の声となる。

アコースティックの絶望からアリーナの逆説へ

1982-1984

ロック史上最も極端な芸術的転換。幽霊のようなアメリカーナの4トラック・カセットに続いて、80年代最大のアリーナ・ロック・アルバムが登場し、どちらも正反対の音響極から同じアメリカの幻滅の物語を語っている。